沖縄の夏野菜 パパヤー(和名:パパイヤ 科名:パパイヤ科)

沖縄の夏野菜 パパヤー(和名:パパイヤ 科名:パパイヤ科)

category:料理のあれこれ

2017年8月08日

 

実のついたパパイアの木 (2)夏の風物詩であるパパイヤは、野菜パパイヤ(青パパイヤ)とフルーツパパイヤと二つに分けることができます。

沖縄では、古くから各家庭の庭にパパイヤが植えられていました。

夏場の葉野菜の少ない時期の野菜として、また産後の体力回復や母乳の出をよくするためにパパイヤを食しました。

近年は、フルーツ用として人気が高まり、数多くの品種が導入されています、在来種にあった独特な匂いの無いパパイヤが出回っています。

パパイヤの呼び名はたくさんあります。沖縄本島ではパパヤー、八重山ではマンジュマイ・マンジュイ、宮古ではマンジュウ・マンジュギです。

原産地は中南米。16世紀の大航海時代にスペイン人が発見し、その後世界の熱帯地域に広まりました。

沖縄に導入された時期を特定できる資料はありませんが、遅くとも18世紀の初頭までには伝わっています。

冊封使一行の副使の除葆光の『中山傳信録』(1719年)の中に「木瓜」(パパイヤ)の記録があります。

パパイヤの品種には、石垣珊瑚・台農2号・紅妃(レッドレディー)・サンライズソロなどがあります。

パパイヤの性別はオス・メスの他に、両性があります。メスの実の形は丸く、両性の実は細長く洋梨を大きくしたような形です。

一般的にはオスは実をつけませんが、稀に小さな実をつけることがあります。

日本の産地は、沖縄県、宮崎県、鹿児島県。沖縄県内の主な産地は豊見城市、南城市、石垣市です。

収穫時期は7月上旬から9月下旬。

おもな栄養成分は、次のようになります。

(可食部100g当たり:日本食品標準成分表2015年版)

「野菜パパイヤ」

生では100g当たりのエネルギー39kcal、カリウム190mg、βカロチン当量120μg、葉酸38μg、ビタミンC45mg。

特徴はカリウムとβカロチンをやや多く含みます。

機能性成分はパパイン、GABA(高血圧の方に、リラックス効果)ポリフェノール(血流の改善効果)などを含みます。

「フルーツパパイヤ」

生では100g当たりのエネルギー38kcal、カリウム210mg、βカロチン当量480μg、葉酸44μg、ビタミンC50mg。

特徴はカリウムとβカロチン多く含みます。

赤肉種にはリコピン、黄肉種にはルテインが含まれています。

未熟なパパイヤの果実や葉、幹などを傷つけると白い乳液が出ます。

この乳液中には「パパイン」というタンパク質分解酵素が多く含まれ、脂肪やタンパク質を分解します。

肉を食べたあとにパパイヤを食べると、パパインが消化を助けます。

また、パパインは、肉を軟らかくします。

東南アジアやブラジルでは、肉と肉の間に青パパイヤのスライスや葉を挟んだり、肉を乳液に漬けたりします。しかし、乳液に漬け過ぎると肉がそぼろ状になってしまいます。

パパインの他にはイソチオシアネートという成分があり、肝臓の解毒酵素の働きを良くして有害物質を無毒化するのに役だちます。

パパイヤの選び方は、重量感のある皮がしっとりしたものを選びましょう。

表面が乾燥しているものやしわが寄っているものは、古いので避けます。

保存方法は、野菜パパイヤの場合、涼しい場所か冷蔵庫で保管します。

冷蔵庫で保管する場合は、乾燥を防ぐために新聞紙で包み野菜室に置きます。

保存期間は約1週間です。

また、せん切りにしてアク抜きをしてから保存用袋に入れて冷凍保存することも可能です。

未熟なフルーツパパイヤは常温で追熟させます。

果皮が黄色くやわらかくなり、芳香が強くなってきたら食べ頃です。

パパイヤが熟したら、冷蔵庫で冷やし、早く食べるようにしましょう。

食べ方は、皮を剥いた後、半分または1/4カットして、種を取り除いてスプーンですくって食べます。

食べる直前にレモンを搾ってかけると、パパイヤの独特の匂いが消えてより美味しくなります。

パパイヤの料理法は、タイやフィリピン、インドネシアなどでは漬物やサラダ、煮物、カレーなどの料理に使われます。

台湾では牛乳と果肉をミキサーで撹拌したパパイヤ牛乳、タイではソムタム(野菜パパイヤのサラダ)が有名です。

沖縄では野菜パパイヤをせん切りにして水さらし(アク抜き)をしてから、炒め物(パパヤーチャンプルー)や漬物(味噌漬けや黒糖漬け)などに利用します。

スーパーマーケットでは、野菜パパイヤのせん切りや乾燥物などが販売されています。

パパイヤは、栄養価が高く、パパイン酵素などを含む健康食材、スーパーフードとして注目されています。

真夏のこの時期、パパイヤを食べて健康に過ごしましょう!

 

山城 尚子

<管理栄養士・ソルトコーディネーター・だしソムリエ>

 第1回「石垣島ピパーツレシピコンテスト」石垣市観光協会長賞、第27回新報音楽コンクール第2位(声楽)。
 沖縄の塩の美味しさと素晴らしさを伝えたいと、積極的に塩を紹介しています。塩は料理のまとめ役で、食材と塩の組み合わせが良いと、塩の量を少なくでき、美味しさがアップします。
 沖縄県民の健康を願い、美味しくキレイに痩せるダイエット料理や料理の基本となるだしを使った風味豊かな料理を提案しています。栄養と音楽と美容の三本柱で活動していきます。沖縄の心を料理で表現したいと心がけています。

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