沖縄の野菜 ハンダマ(和名:スイゼンジナ 科名:キク科)

沖縄の野菜 ハンダマ(和名:スイゼンジナ 科名:キク科)

category:料理のあれこれ

2017年10月10日

沖縄で通年出回っている野菜の中で人気のあるハンダマは、葉の表面が深緑色で裏面が紫色のツートンカラーです。

古くから、血の葉・不老長寿の葉と言われ、民間療法で用いられて来ました。

原産地はモルッカ諸島(現在のインドネシア・マルク諸島)と言われています。

ミクロネシアを含む熱帯東アジア一帯から南中国、台湾に渡って各地で栽培されました。

中国から沖縄へ伝わった経緯はよく分かりませんが、日本には1759年に伝来したという記録があります。

沖縄本島ではハンダマ、八重山ではパンダマ、宮古ではパルダマと呼ばれています。

金沢では金時草(キンジソウ)、愛知県で式部草、静岡県ですみれ草と呼ばれています。

現在、ハンダマは沖縄県、鹿児島県、熊本県、石川県、愛知県、静岡県、長野県などで栽培されています。

また、海外ではハワイのファーマーズマーケットでOkinawan spinach(沖縄ほうれん草)として時々販売されているようです。

ハンダマの種類には、主に紫系と青系に分けられますが、食味は変わりません。

沖縄県内の主な産地は八重瀬町です。

ハンダマの収穫の最盛期は11月中旬から5月下旬です。

おもな栄養成分は、次のようになります。(可食部100g当たり:2005年 財団法人日本食品分析センター 分析試験結果)

エネルギー27.0kcal、たんぱく質1.3g、脂質0.4g、炭水化物4.6g、カルシウム211.0mg、鉄1.54mg、ビタミンAはレチノール0.0μg、カロテン2450.0μg、レチノール当量408.0μg、ビタミンB1 0.07mg、ビタミンB2 0.09mg、ビタミンB6  0.086mg、ビタミンB12  0.0μg、ビタミンC 16.0mg、ビタミンK 184.0μg、食物繊維は水溶性1.0g、不溶性3.0g、総量4.0g。特にカルシウムや鉄、カロテン、ビタミンCが多く含まれていることが特徴です。

機能性成分としては、葉の紫色にポリフェノールの一種、アントシアニンが含まれ、強い抗酸化作用があるため動脈硬化の予防やアンチエイジング効果があるとされています。

また、γ-アミノ酪酸(GABA)が含まれて、リラックス効果や血中コレステロール低下作用があると分かっています。

選び方は、葉の緑と紫が濃く鮮やかで、みずみずしいものを選びましょう。

傷みやすいので早めに使い切ることがよいでしょう。

保存する場合は、湿らせた新聞紙などに包み、ビニール袋に入れて冷蔵庫へ可能な限り立てて保存する方が傷みにくいそうです。

調理面では、ゆでるとぬめりが出て、歯ごたえのある食感があり、独特の香りがあります。

味はクセがなく食べやすいです。

酢を加えると赤みを増すので利用することができます。

沖縄での食べ方としては、味噌汁の具や葉を茹でて酢味噌で和える、葉を油で炒め、茹でた豚肉やマグロの油漬け缶詰などを加えて炒めても美味しいです。

また、穂先や柔らかい葉を摘んで水気をふき取り、薄めの天ぷらの衣をつけて揚げ油で揚げて天ぷらにしても美味しいです。

最近では、生葉をサラダ用に使うことも多くなりました。

葉を利用したハンダマご飯は、美しい紫色に炊き上がります。

その他スープや漬物、煮物、アイスクリーム、ゼリーなどにも利用できます。

ハンダマは、沖縄の伝統野菜としても重要です。

栄養豊富でアンチエイジング効果のあるハンダマを食べて美容と健康に役立てましょう!

山城 尚子

<管理栄養士・ソルトコーディネーター・だしソムリエ>

 第1回「石垣島ピパーツレシピコンテスト」石垣市観光協会長賞、第27回新報音楽コンクール第2位(声楽)。
 沖縄の塩の美味しさと素晴らしさを伝えたいと、積極的に塩を紹介しています。塩は料理のまとめ役で、食材と塩の組み合わせが良いと、塩の量を少なくでき、美味しさがアップします。
 沖縄県民の健康を願い、美味しくキレイに痩せるダイエット料理や料理の基本となるだしを使った風味豊かな料理を提案しています。栄養と音楽と美容の三本柱で活動していきます。沖縄の心を料理で表現したいと心がけています。

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