トウガラシ(ナス科 トウガラシ属)

トウガラシ(ナス科 トウガラシ属)

category:調味料の知恵袋

2017年12月26日

          

 

沖縄では小ぶりで非常に辛い「キダチトウガラシ」が一般的で、島トウガラシと呼ばれ親しまれています。

南アメリカ原産の多年生作物で、日本へは16世紀頃中国から渡来し、沖縄には18世紀前半までには導入されていたようです。

熱帯から温帯まで栽培されています。

島トウガラシの方言名はコーレーグス・コーレーグース・コーレー(沖縄県全域)・クース(八重山)などがあります。

完熟した島トウガラシの実を丸ごと泡盛に漬け込むと、独特の香りが出て辛味もマイルドになりコクが出ます。

これを「コーレーグス」方言名と同じ名称で呼んで沖縄そばの調味料として利用します。

このコーレーグスは、ハワイに移民した沖縄県民が帰郷時に伝えたチリペッパーウォーターをヒントに作ったという説もありますが正確な起源は不明と言われています。

これは、刺身醤油やチャンプルー、味噌汁、パスタ、ラーメン、ピザなどにも使えます。

辛いので、使用量は1滴ずつ加えて、入れ過ぎないように注意しましょう。

「コーレーグス」の作り方

<材料>

島トウガラシ:適量

泡盛30度:適量

①   赤く熟した島トウガラシを洗い水気を切り、陰干しする。

②   空き瓶に島トウガラシを入れ、泡盛を注いで蓋をする。(最低10日位)

③   数か月で良い風味と色合いとなる。数年経つと赤味は消えるが独特の香ばしさを増す。

トウガラシ(生)の栄養成分は100g当たり、エネルギー96kcal、水分75g、たんぱく質3.9g、脂質3.4g、炭水化物16.3g、食物繊維10.3g、カリウム760mg、鉄2.0mg、βカロテン当量7,700μg、ビタミンE9.2mg、ビタミンK27mg、ビタミンC120mgです。(日本食品標準成分表2015年版)

トウガラシには風邪予防や疲労回復・免疫力アップに役立つビタミンCが多く含まれています。

また、抗発ガン作用のあるβカロテンや抗酸化作用の強いビタミンEが多く含まれています。

但し、食べ過ぎますと胃腸に刺激が強いのでとり過ぎないように気を付けましょう。

機能成分では、辛み成分のカプサイシンが含まれ、摂取すると脳や中枢神経を刺激し、アドレナリンの分泌を促します。

アドレナリンは脂肪分解酵素リパーゼを活性化させ、脂肪燃焼を盛んにする作用を持つことから、カプサイシンを摂取すると代謝が活発化することで、一時的に体温上昇・発汗作用が促されると考えられています。

また、カプサイシンは適量であれば唾液や胃液の分泌を活発化し、食欲を増進させ、消化を促進させます。

その他にも、保温効果や殺菌作用などもあります。

生のトウガラシの選び方は、赤色が鮮やかで表面にはツヤのあるものが新鮮です。

保存方法は、ビニール袋などに入れて、冷蔵庫の野菜室で保存します。

辛味成分は、種を支えるワタの部分に多いので、辛さを控えたい場合は種を取り除きましょう。

体にいい成分を多く含んでいるトウガラシを適度に取り入れ、寒い時期を乗り越えましょう。

山城 尚子

<管理栄養士・ソルトコーディネーター・だしソムリエ>

 第1回「石垣島ピパーツレシピコンテスト」石垣市観光協会長賞、第27回新報音楽コンクール第2位(声楽)。
 沖縄の塩の美味しさと素晴らしさを伝えたいと、積極的に塩を紹介しています。塩は料理のまとめ役で、食材と塩の組み合わせが良いと、塩の量を少なくでき、美味しさがアップします。
 沖縄県民の健康を願い、美味しくキレイに痩せるダイエット料理や料理の基本となるだしを使った風味豊かな料理を提案しています。栄養と音楽と美容の三本柱で活動していきます。沖縄の心を料理で表現したいと心がけています。

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