沖縄の夏野菜トウガン(冬瓜:ウリ科)

沖縄の夏野菜トウガン(冬瓜:ウリ科)

category:料理のあれこれ

2018年9月11日

トウガン

夏に収穫し、冬まで保存できることから冬瓜と呼ばれています。

古くから沖縄では、貴重な夏野菜として用いられてきました。

方言名は、沖縄本島でシブイ、トーガン、八重山地方ではスブル、宮古島ではスーブ、スゥーです。

旬は5月~9月です。

原産はインド、東南アジアでつる性一年草です。

日本には4~5世紀に中国から朝鮮半島を経て伝わりました。

沖縄県で栽培されている冬瓜は、大きく分けて5種類です。

大玉系、青長大玉系、中玉系、白粉系、小玉系です。

県外出荷の主品種は、1994年に沖縄県農業研究センターが育成した「ヘルシーボール」です。

3~4kgの濃緑色で、果実の形状は楕円形で、果皮に艶があります。

生産量は、沖縄県が第1位で2,893tです。(農林水産省 地域野菜特産野菜生産状況調査 平成26年)

沖縄県内の主産地は、宮古島市、伊江村、糸満市、八重瀬町です。

JAおきなわと沖縄県では方言名「シブイ」の4と「トウガン」の10という語呂合わせから、4月10日を「トウガンの日」にするように提唱しています。

果実(生)可食部100g当たりの栄養成分は、

エネルギー16kcal、水分95.2g、たんぱく質0.5g、脂質0.1g、炭水化物3.8g、食物繊維1.3g、カリウム200mg、カルシウム19mg、マグネシウム7mg、リン18mg、鉄0.2mg、ビタミンK 1mg、ビタミンB1 0.01mg、ビタミンB2 0.01mg、ビタミンB6 0.03mg、葉酸26μg、ビタミンC 39mgです。(日本食品標準成分表2015年版 )

栄養面では、水分を約95%含み、低カロリーなのでダイエット食に向きます。

カリウムやビタミンCを豊富に含みます。

昔からむくみを取る、解熱効果があるとされてきました。

体内の中性脂肪を分解するサポニンという成分を含みます。

種子は「冬瓜子」という生薬になります。

皮は、漢方薬として利尿・消腫の効果があり、浮腫や排尿障害に使われます。

選び方は、重量感があり、しわがなく産毛のあるものを選びましょう。

形にはこだわらなくてもよいです。

保存法は、風通しのよい場所で長期間保存できます。

使い残した場合は、使いやすい大きさに切ってから保存袋に入れて冷凍します。

冷凍すると生の状態よりも早く煮えて、味がしみやすいのでよい方法です。

青臭さや苦味が気になる場合は一度下茹でをする、又は食べやすい大きさに切って塩少々をふり、30分程度おいてから水洗いして後に料理します。

生姜と一緒に煮ると青臭さが減少します。

淡白な味なので、煮物やあんかけ、味噌汁の具、炒め物、スープ、和え物、酢の物、サラダ、砂糖漬など汎用性が高いです。

昆布と豚肉との相性がよいので、沖縄ではソーキ汁(豚のあばら骨付き肉と昆布・野菜を入れた汁物)や煮つけに使われます。

最近ではカレーや冬瓜パイなどにも使います。

冬瓜漬は、砂糖煮にした菓子で、300年ほど前に中国・福州から伝来して、琉球王に献上されたといわれています。

「冬瓜の煮つけ」のレシピを紹介します。

◆材料(4人分)

冬瓜・・・・・・・・・・・・・・・・・ 400g

沖縄の海水塩青い海・・・・・・・  小さじ1/3

かつおだし・・・・・・・・・・・・・・400cc

砂糖・・・・・・・・・・・・・・小さじ1

沖縄の海水塩青い海・・・・・・小さじ1/4

みりん・・・・・・・・・・大さじ1と1/3

薄口しょうゆ・・・・・・・・・・小さじ2

おろし生姜・・・・・・・・・・小さじ1/2

おろし生姜・・・・・・・・・・・・・・・少量

◆作り方

① 冬瓜は、皮と種、ワタを取り除き5cm角に切る。

②  鍋に湯を沸かし沖縄の海水塩青い海小さじ1/3を加え、冬瓜を10分ほど下茹でし、水気をきる。

③  鍋にかつおだし、冬瓜、砂糖沖縄の海水塩青い海、みりん、薄口しょうゆ、おろし生姜を入れて、弱火~中火で10分煮込む。

④  全体的に透明になったら、加熱をやめて10分休ませる。

⑤  再び10分程度弱火で煮込む。冬瓜がほぼ透明になり、味がしみたら出来上がり。器に盛りおろし生姜をのせる。冷蔵庫で冷やして食べてもよい。

沖縄では身近な夏野菜ですので同じメニューになりがちです。カレーやスィーツなどに使うこともチャレンジしてはいかがでしょうか。

山城 尚子

<管理栄養士・ソルトコーディネーター・だしソムリエ>

 第1回「石垣島ピパーツレシピコンテスト」石垣市観光協会長賞、第27回新報音楽コンクール第2位(声楽)。
 沖縄の塩の美味しさと素晴らしさを伝えたいと、積極的に塩を紹介しています。塩は料理のまとめ役で、食材と塩の組み合わせが良いと、塩の量を少なくでき、美味しさがアップします。
 沖縄県民の健康を願い、美味しくキレイに痩せるダイエット料理や料理の基本となるだしを使った風味豊かな料理を提案しています。栄養と音楽と美容の三本柱で活動していきます。沖縄の心を料理で表現したいと心がけています。

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