シナモン

シナモン

甘い香りとかすかな辛味のあるスパイスです。

ニッキ(肉桂の音変化)とも呼ばれ、生薬としては使う場合は桂皮(ケイヒ)と呼ばれています。

スティックは飲み物に、粉末はお菓子やパンに使われます。

シナモンと呼ばれるものは様々な種類があります。

主にふたつの種類があります。

スリランカで生産される「セイロンシナモン」と、中国やベトナムでの生産が多い「カシア」です。

セイロンシナモンは上品で繊細な甘い香りです。

カシアは濃厚でスパイシーな香りで、セイロンシナモンより安価です。

日本では、カシアをシナモンとして使っている場合が多いです。

原産地はベトナム(一説)と言われています。熱帯各地で広く栽培されています。

スパイスとして使われるのは、幹や枝の皮をはぎ取って発酵・乾燥させたものです。

セイロンシナモンは、外樹皮と呼ばれる一番外側の皮を剥がして作ります。

スティック状の製品にするときは外樹皮を剥がした樹皮に、細かい樹皮を内側に入れて丸めながら形を整え乾燥させます。

カシアの場合は製品によって外樹皮の扱いが異なります。

外樹皮を残して粗く砕いた製品と、外樹皮を取り除いて細く丸めて乾燥させたスティック状の製品があります。

用途は主にお菓子、肉料理、ドリンク類などです。

お菓子は、アップルパイ、クッキー、パン、りんごじゃム、焼きりんごなど。

肉料理には豚の角煮、鶏の煮込み、ひき肉料理などに利用されます。

シナモンコーヒーや、シナモンミルクティーなどのドリンクにも使われます。

その他カレー粉やソースなどの原料にも使われます。

グラニュー糖にシナモンパウダーを混ぜたシナモンシュガーは、トーストやアイスクリームなどに使えて便利です。

お手軽に作れるシナモンミルクティーをご紹介致します。

シナモンミルクティー

■材料

牛乳・・・・・・・・・100ml

水・・・・・・・・・・100ml

紅茶ティーバッグ・・・1個

天糖太陽(砂糖)・・・ 小さじ2

シナモンパウダー・・・小さじ1/4

■作り方

①   鍋に水、牛乳、ティーバッグを入れて弱火で加熱します。

②   紅茶の色が出たら天糖太陽、シナモンを加え温めます。

③   ティーバッグを取り除いてカップに注ぎます。

インドではシナモンの葉も料理に利用します。

葉は、ローレル(月桂樹の葉)のように煮込み料理に使われます。

そのために「インディアンベイリーフ」と呼ばれています。

歴史の中では、紀元前4000年ごろからエジプトのミイラに防腐剤として使われていました。

それで、世界最古のスパイスとも言われています。

日本には聖武天皇の時代(724~749年)までに、クローブ、香木などとともに、中国産のシナモンが渡来していたことは、正倉院に生薬として今日も保存され残っていることでも明らかです。

しかし、樹木として日本に入ってきたのは江戸時代の享保年間でした。

栄養成分は次のようになります。

シナモン(粉)(可食部100g当たり)

エネルギー364kcal、水分9.4g、たんぱく質3.6g、脂質3.5g、炭水化物79.6g、ナトリウム23mg、カリウム550mg、カルシウム1200mg、マグネシウム87mg、鉄7.1mg、亜鉛0.9mg、ビタミンB1 0.08mg、ビタミンB2 0.14mg、ナイアシン1.3mg (日本食品標準成分表2015年版)

炭水化物、カリウム、カルシウムが多く含まれて他のビタミン、ミネラルも豊富に含みますので、別名スパイスの王様と呼ばれているくらいです。

シナモンには血管を拡張させて血流をよくする働きがあります。

血流がよくなると髪の毛に十分な栄養と酸素が行きわたり、髪の毛の発育促進になります。

また、毛細血管が若返り血液の流れがよくなるとシワ・シミ・たるみを予防します。

甘い香りの主体はシンナムアルデヒドです。

辛い香辛料の味をソフトにする働きがあります。

また、血管を保護し、健康維持しやすくする作用や高い殺菌・抗菌効果もあります。

抗酸化物質であるプロアントシアニジンという成分が、インスリンの分泌を活性化させ血糖値を安定させるような働きもあります。

ただし、過剰摂取をすると香り成分のクマリンにより肝障害を起こす可能性があります。

セイロンシナモンはクマリンを少量しか含みませんが、カシアの場合はクマリンを多く含みますので摂取量に注意します。

一日摂取量は0.6g(6ふり程度)までが適量です。

シナモンを購入する場合は原材料を確認し、セイロンシナモンを選ぶことをお勧めします。

現在、大宜味村(沖縄本島北部地域)でカラキ(和名:沖縄ニッケイ)栽培が進められています。

主に葉を利用してお菓子などの商品にしているそうです。

あなたの健康と美容のためにシナモンを利用しましょう!

アーサ (和名:ヒトエグサ)

 

         

 

沖縄の春は、おいしい海藻類が採れる時期です。

その中でも柔らかく美しい緑色のアーサ(沖縄方言)は、沖縄の家庭でアーサ汁や天ぷらにしていただきます。

旬は1月~4月。

今の時期はスーパーで生が販売されています。

乾燥したアーサは年中販売されています。

 

食品としての「アオサ」は、アーサと同じヒトエグサのことです。

 

沖縄県内の主な産地は北中城村、恩納村です。

平成19年に北中城村、続いて平成28年には恩納村が県の養殖拠点産地として認定されています。

宮古島・久米島でもアーサ養殖が行われ、生産量の増加が期待されています。

 

増養殖法には、天然の遊走子(胞子)を網に付ける天然採苗と、塩ビ板などに接合子を付け、水槽で保存し、それから遊走子を網に付ける人工種苗の方法があります。

 

沖縄県内では9月下旬~10月にかけて天然採苗を行い、1月~4月頃まで収穫されます。

 

栄養成分は、100g当たりエネルギー130kcal、たんぱく16.6g、脂質1.0g、炭水化物46.3g、食物繊維総量44.2g、ナトリウム4500mg、カリウム810mg、カルシウム920mg、マグネシウム880mg、リン280mg、鉄3.4mg、β-カロテン8500μg、ビタミンD 0mg、ビタミンB1 0.3mg、ビタミンB2 0.92mg、葉酸280mg、ビタミンC 38mg です。(日本食品標準成分表2015年版 )

 

栄養の面では、食物繊維が多く含まれていて、便秘解消や免疫力強化、整腸作用などが期待できます。

又ミネラル、ビタミンがバランスよく含まれています。

 

選び方は乾燥物の場合、香りがよく崩れていない、色落ちしていない緑色のものを選びます。

 

扱い方は、生の場合は小石が付着していないかよくみて洗います。

一方、乾燥物の場合、戻し方は5分程水に浸してざるで水をきります。

 

保存方法は、生は色落ちしやすいので大量の場合は小分けにして、冷凍します。

乾燥物は高温多湿を避けて、開封後は冷蔵庫で保存しましょう。

 

次にアーサを使った料理をご紹介します。

 

「アーサ汁」

■材料(4人分)

アーサ・・・・・・・・・・・・・・・8g

島豆腐・・・・・・・・・・・・・・ 60g

かつおだし・・・・・・・・・・ 4カップ

沖縄の海水塩 青い海・・・・・小さじ1弱

しょうゆ・・・・・・・・・・・・・ 少量

 

■作り方

①  アーサは水にもどして、よく洗いざるにあげる。

②  島豆腐は5mm角に切る。

③  鍋にかつおだしを温め、アーサと豆腐を入れ、沖縄の海水塩 青い海、しょうゆで調味する。

 

※アーサを鍋に入れて沸騰させないようにします。泡が出て香りが弱くなります。

※豆腐の替わりにカマボコを5mm角に切って入れても美味しいです。

 

食べ方は、味噌汁の具や玉子焼き・ヒラヤーチー(沖縄式お好み焼き)・かき揚げなどいろいろな料理に使えます。

 

北中城村でアーサを使ったメニューや商品を出している店を2軒訪ねました。

最初の店は、沖縄そばをアレンジして「アーサそば」をメニューに出していました。

かつおだしの効いた汁にアーサ入り麺、アーサ入りカマボコ、トッピングにアーサと緑色がきれいな沖縄そばでした。

 

次の店ではアーサを使った「アーサ入りまんじゅう」「アーサいなり」を販売していました。

 

アーサを使った商品はいろいろとあります。

「アーサ入りちんすこう」「アーサ風味せんべい」「アーサ汁」のカップやフリーズドライ商品も出回っています。

 

地域で生産される食材としてのアーサの料理開発や商品開発の努力を感じました。

 

皆様のご家庭でもさわやかな色と香りで健康にもよいアーサをお料理に活用しましょう。