トマトケチャップ
category:シママース通信
2017年11月28日
トマトケチャップは洋食の料理には欠かせない人気のある調味料です。
ケチャップといえばトマトケチャップを指します。
最近の商品には、リコピン・糖質・カロリー・塩分などの成分調整した表示のものも販売されています。
作り方は、完熟トマトを加熱し濾し、さらに低温で煮つめトマトピューレにします。
トマトピューレに塩、砂糖、酢、香辛料などを加えて濃縮し、仕上げ機にかけて粒子を細かくして作ります。
日本にトマトケチャップが登場したのは、明治時代にアメリカから伝わったものが最初とされます。
国産製品は1903年清水與助が創業した清水屋が製造販売しました。
その後1908年に現在のカゴメがトマトケチャップの販売を開始しました。
栄養成分は100g当たり、エネルギー119kcal、水分66.0g、たんぱく質1.7g、脂質0g、炭水化物27.4g、βカロテン670μg、食物繊維1.8g、ナトリウム1300mg、カリウム470mg、塩分3.3gです。
(日本食品標準成分表2015年版)
機能成分では、ポリフェノールの一種リコピン(赤い色素)が豊富に含まれています。
特にトマトケチャップの原料にはリコピンの豊富な加工用トマトを使用します。
生食トマトと比較してリコピンの量が2~3倍も含まれている上に、トマトケチャップはトマトを濃縮しますので、さらに含有量が高くなります。
トマトケチャップに含まれるリコピンには、脂肪細胞の働きを抑える作用があるため体内に脂肪が蓄積することを防ぎます。
またリコピンは抗酸化作用が強く、細胞の老化防止・アンチエイジング効果もありますので、紫外線によるシミやソバカスを防ぎます。
うまみ成分のグルタミン酸も多いので、カレーや味噌汁の隠し味としても使えます。
トマトケチャップを薄めるだけで、スープになります。
調理効果には、次のような点があります。
(1) うまみ成分グルタミン酸と、肉や魚のうまみ成分イノシン酸ときのこのうまみ成分グアニル酸と合わせると、相乗効果でおいしさがアップします。
(2) 肉や魚介類の臭み消しに使え、食べやすくなります。ハンバーグの生地作りのときに隠し味に加えると臭みが消え、うまみが加わりおいしくなります。
(3) トマトに含まれる「クエン酸」とトマトケチャップに含まれる「酢」のたんぱく質分解酵素の働きで、肉や魚介類が柔らかく仕上がります。
(4) 醤油や味噌の約1/4の塩分なので、醤油や味噌の半分をトマトケチャップに替えることで減塩できます。
人気のある料理には、オムレツ・ケチャップライス・ナポリタン・トマトスープ・酢豚・エビチリなど。
保存は、開封後は冷蔵庫で行い、8週間以内に使い切るようにします。
沖縄県民の1年間のケチャップの使用量は420gで全国ランキング40位です。
(総務省統計局「家計調査」平成28年結果)
トマトケチャップは、うまみ効果でおいしいだけでなく、ダイエット&美容効果もあります。
うれしい効果の多いトマトケチャップを利用しましょう!
山城 尚子
<管理栄養士・ソルトコーディネーター・だしソムリエ認定講師> 第1回「石垣島ピパーツレシピコンテスト」石垣市観光協会長賞、第27回新報音楽コンクール第2位(声楽)。
沖縄の塩の美味しさと素晴らしさを伝えたいと、積極的に塩を紹介しています。塩は料理のまとめ役で、食材と塩の組み合わせが良いと、塩の量を少なくでき、美味しさがアップします。
沖縄県民の健康を願い、美味しくキレイに痩せるダイエット料理や料理の基本となるだしを使った風味豊かな料理を提案しています。栄養と音楽と美容の三本柱で活動していきます。沖縄の心を料理で表現したいと心がけています。
同じカテゴリの記事
同じカテゴリの投稿は見つかりませんでした。