沖縄の野菜 島カボチャ(ウリ科)

沖縄の野菜 島カボチャ(ウリ科)

category:料理のあれこれ

2018年11月13日

カボチャの原産地はメキシコ南部です。

日本には15世紀末頃に渡来したと言われています。

ポルトガル船がカンボジアから持ってきたので、カンボジアがなまってカボチャとなったそうです。

スーパーなどで販売されているカボチャは、次の3種類に大別されます。

①   ニホンカボチャ(菊カボチャ、黒皮カボチャなど)

②   セイヨウカボチャ(黒皮栗カボチャ、ぼっちゃんカボチャ等)

③   ペポカボチャ(ズッキーニ、金糸カボチャ等)

この中で島カボチャは、①ニホンカボチャの中に分類されています。

島カボチャは、沖縄で古くから作られてきた在来種で、方言名は「チンクヮー」、「ナンクヮー」と呼ばれています。

夏の暑さや病害虫に強く、家庭でも育てやすく、つる性1年生草木です。

収穫時期は6月から10月頃です。

沖縄県内では、宮古島市、糸満市、豊見城市で作られています。

九州地方でも作られています。

島カボチャの形は、ひょうたんや長カボチャに近いものが多く、大きさは1~10kgとかなりの幅があります。

このように形や大きさがまばらなのは、沖縄にカボチャが伝わった後、個々の農家が種を自家採取し、繰り返し栽培していく中で他の品種との自然交配などによって生まれてきたと言われます。

食感は、比較的水分が多く粘質です。

甘味は少なくあっさりした味です。

表皮の色は、黄緑・黄・赤・オレンジ色などいろいろあります。

よいものの選び方は、皮の色が濃くて固く、手に持ったときにずっしりと重く、皮の表面が白く粉を吹いたものを選びます。

完熟したものや、長期保存していると全体がオレンジ色になってきます。

[保存方法]

常温保存の場合は、冷暗所で風通しのよい場所におくだけで約1カ月以上保存できます。

一度切ったものは、冷蔵保存でワタや種の部分をくり抜いてラップでぴったりと包んで保存すると、約1週間おけます。

冷凍保存する場合は、種とワタを取り除いて料理に使う大きさにカットしてからバットに並べて、一度冷凍してから保存袋に入れて冷凍します。

冷凍後は、解凍しないでそのまま調理します。

煮物の場合、調味液を沸騰させてから入れます。

冷凍することでカボチャの組織が壊れるので、煮崩れを防ぎカボチャから水分が出てしまわないようにする為です。

[栄養成分]

島カボチャ(生)可食部100g当たり

エネルギー29kcal、たんぱく質1.4g、脂質0.2g、食物繊維総量1.8g、カルシウム9.8mg、鉄0.36mg、ビタミンA 2110㎍、レチノール当量176㎍、ビタミンK 82㎍、ビタミンB1 0.06mg、ビタミンB2 0.03mg、ビタミンB6 0.19mg、ビタミンC 5mg

(『おきなわ島ヤサイガイドブック』 平成30年3月 沖縄県園芸振興課 )

いろいろな栄養素を含む島カボチャは、秋から冬に向けて栄養補給できる野菜です。

多く含まれているビタミンAは、粘膜の抵抗力を高め細菌感染を予防し、免疫機能をアップさせます。

またビタミンCは抗酸化作用があります。

ビタミンKは血液凝固を促します。

ビタミンB1は、糖質の代謝に補酵素として使われます。

カルシウムは骨や歯を作ります。鉄は酸素の運搬をします。

[料理]

島カボチャは、味がしみやすく柔らかいので煮物に向きます。

また煮崩れしにくいので、炒め物やサラダ、和え物に利用されます。

天ぷらやスープなどにも用いられます。

今回は、簡単に作れる「島カボチャの炒め煮」のレシピを紹介します。

◆材料(4人分)

島カボチャ・・・・・・・・・500g

ニンニク(みじん切り)・・・1片分

玉ねぎ・・・・・・・・・・・100g

ベーコン・・・・・・・・・・ 60g

かつおだし・・・・・・・・100ml

オリーブオイル・・・・・ 大さじ2

沖縄の海水塩青い海・・・ 小さじ1

醤油・・・・・・・・・・・・少量

◆作り方

① 島カボチャはワタと種をくり抜いて、5mm厚さのくし切りにする。

②   玉ねぎは薄切りにする。ベーコンは1cm幅に切る。

③   フライパンにオリーブオイルを熱し、ニンニクを炒めて香りが出たら、ベーコン、玉ねぎを加えて炒める。玉ねぎがしんなりしたら、島カボチャを加えて中火で炒める。

④   だしを加えて、沖縄の海水塩青い海、醤油で調味し、フタをして島カボチャがやわらかくなるまで弱火で煮る。

美味しくて栄養のある島カボチャを食べて風邪予防しましょう。

山城 尚子

<管理栄養士・ソルトコーディネーター・だしソムリエ>

 第1回「石垣島ピパーツレシピコンテスト」石垣市観光協会長賞、第27回新報音楽コンクール第2位(声楽)。
 沖縄の塩の美味しさと素晴らしさを伝えたいと、積極的に塩を紹介しています。塩は料理のまとめ役で、食材と塩の組み合わせが良いと、塩の量を少なくでき、美味しさがアップします。
 沖縄県民の健康を願い、美味しくキレイに痩せるダイエット料理や料理の基本となるだしを使った風味豊かな料理を提案しています。栄養と音楽と美容の三本柱で活動していきます。沖縄の心を料理で表現したいと心がけています。

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