七味唐辛子

七味唐辛子

category:調味料の知恵袋

2018年12月25日

七味唐辛子は、そばの薬味として使われることが多い調味料です。

【歴史】

日本独特の調味料で、1626年江戸薬研堀において漢方薬を研究していた中島徳右衛門が発明しました。

三代将軍徳川家光に献上し気に入られたそうです。

江戸で生まれた七味唐辛子は、各地に広まり京都府、長野県の名産物になる程になりました。

七味唐辛子とは関西地域での呼称でした。

江戸・東京では「七色唐辛子(なないろとうがらし)」という名で販売していましたが、1946年に業界全体で「七味唐辛子」に統一されたそうです。

東京・浅草の「やげん堀」、京都・清水の「七味家」、長野・善光寺「八幡屋礒五郎」が老舗です。

やげん堀、七味家、八幡屋礒五郎の七味唐辛子は、日本三大七味唐辛子と言われています。

【原料】

主原料として唐辛子、副原料として黒ごま、麻の実、粉山椒、陳皮(ちんぴ:みかんの皮を干したもの)、芥子の実(けしのみ)、青のりまたは紫蘇(しそ)などの7種類を調合したものです。

これらの副原料は生産者によって多少の違いがあります。

唐辛子のみの調味料は「一味唐辛子」と言います。

因みに、七味唐辛子専門店では好みに合わせて調合したものを購入することができます。

【七味のアレンジ】

「ゆず七味」・・・ゆずの皮を乾燥させて七味唐辛子に混ぜたものです。

爽やかなゆずの香りと風味が楽しめます。

「黒七味(くろしちみ)」・・・京都・原了郭(はらりょうかく)で製造されており、漢方処方からできあがったと言われます。

黒七味は丁寧に手揉みをして作られます。

赤唐辛子や山椒の色が見えなくなるまで揉み込むことで、黒味を帯びた色になるそうです。

七味唐辛子よりも香りがよく山椒の辛みとコクを感じます。

牛丼、天ぷら、カレーなど幅広く使うことができます。

【利用法】

そば、うどん、ラーメンなどの麺類や牛丼や豚汁、湯豆腐、水炊きなどの薬味や吸い口として使われます。

その他にも次のような利用法があります。

・刺身のつけ醤油やポン酢に入れる。

・味噌カツソースに振りかける。

・クリームチーズやマヨネーズに混ぜる。

・ドレッシングやマヨネーズに混ぜる。

・焼き鳥に振りかける。

・野菜炒めに振りかける。

・パスタやグラタンなどに振りかける。

・味噌汁や鍋物などに振りかける。

【保存】

七味唐辛子の保存方法は、開封後は、吸湿・虫害・退色を防ぐため、キャップをしっかり閉めて冷凍庫に保管します。

保存期間は約1年です。

【栄養・効果】

メインの原料唐辛子にはカプサイシンが含まれています。

発汗を促したり、代謝を活発にしたりします。

 その他の原料については次のような効果があります。

山椒・・・・・新陳代謝が活発化、鎮痛効果、整腸作用

ごま・・・・・二日酔い予防、抗酸化作用、動脈硬化の予防、美肌効果

芥子の実・・・抗酸化作用、骨や歯の強化、生活習慣病の予防

陳皮・・・・・抗酸化作用、風邪の予防、リラックス効果

麻の実・・・・抗酸化作用、食欲増進効果、滋養強壮、体臭予防

青のり・・・・抗酸化作用、老廃物の排出効果、血流促進作用

紫蘇・・・・・抗酸化作用、抗菌、殺菌効果

【料理】

「鶏肉の七味唐辛子焼き」をご紹介します。

お弁当のおかずやお酒のおつまみに向きます。

◆材料(4人分)

鶏もも肉(唐揚げ用)・・・・・250g

酒・・・・・・・・・・・・大さじ1

沖縄の海水塩青い海・・・小さじ1/2

おろし生姜・・・・・・・・小さじ1

おろしにんにく・・・・・・小さじ1

七味唐辛子・・・・・・・・小さじ1

片栗粉・・・・・・・・・・大さじ3

ごま油・・・・・・・・・・大さじ2

ねぎ・・・・・・・・・・・・・少量

◆作り方

①   鶏もも肉に、酒、沖縄の海水塩青い海、生姜、にんにくを揉み込み、冷蔵庫で30分程寝かせる。

②   ビニール袋に七味唐辛子、片栗粉を入れて合わせ、①の鶏肉にまぶす。

③   フライパンにごま油を入れ熱し、鶏肉の皮面から焼き、焦げ目がついたら弱火にして、裏に返し、蓋をして3分位蒸し焼きにする。

④   蓋を開け、中火にして、両面にこんがり焼き色がつくまで焼く。

⑤   器に盛り、上から小口切りにしたねぎを散らす。

寒さに向かうこの時期、七味唐辛子をいろいろな料理に取り入れて温まりましょう。

山城 尚子

<管理栄養士・ソルトコーディネーター・だしソムリエ認定講師>

 第1回「石垣島ピパーツレシピコンテスト」石垣市観光協会長賞、第27回新報音楽コンクール第2位(声楽)。
 沖縄の塩の美味しさと素晴らしさを伝えたいと、積極的に塩を紹介しています。塩は料理のまとめ役で、食材と塩の組み合わせが良いと、塩の量を少なくでき、美味しさがアップします。
 沖縄県民の健康を願い、美味しくキレイに痩せるダイエット料理や料理の基本となるだしを使った風味豊かな料理を提案しています。栄養と音楽と美容の三本柱で活動していきます。沖縄の心を料理で表現したいと心がけています。

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