パイナップル(パイナップル科 アナナス属 英語:Pineapple)

パイナップル(パイナップル科 アナナス属 英語:Pineapple)

category:料理のあれこれ

2019年5月14日

現在、旬を迎えた沖縄石垣島産のパイナップルが店頭に並べられています。パインはパイナップルの略称です。

【由来】

もともとパイナップルは、松かさ(松ぼっくり)を意味する言葉だったそうですが、果実が松かさに似ているので、現在はパイナップルを指す言葉となりました。この場合、Appleはリンゴではなく単に果実という意味です。原産地はブラジルを中心とする南アメリカで、亜熱帯から熱帯地方で育ちます。

【生産地】

世界での生産量の1位はコスタリカで約293万トン、2位ブラジルで約270万トン、3位フィリピンで約261万トン、日本は56位で約7770トンです(出典:2016年FAOSTAT国連食糧農業機関)。その中の約99%(約7660トン)が沖縄県で生産されています(出典:2016年 農林水産省)。沖縄県内の主産地は、本島北部地区と石垣島です。

【最盛期】

沖縄産パイナップルの旬は初夏~夏。沖縄本島5月中旬~8月初旬、石垣島4月下旬~7月下旬です。沖縄県ではパイン最盛期と「パ(8)イ(1)ン」の語呂合わせから、8月1日を「パインの日」と制定し、また8月1日~31日までの1ケ月間を「パイン消費拡大月間」としています。

【種類】

ボゴール(スナックパイン)、ピーチパイン(ソフトタッチ)、ゴールドバレル、ハワイ種、スムースカイエン、サマーゴールド、デルモンテゴールド、スィーティオパイナップル、芳香パイン、サンドルチェ等があります。

【選び方】

全体的に丸みがあり、下ぶくれの形をしているものが良いです。また、ずっしりと重みがあって、甘い香りがして、葉の色が濃い緑色のものを選びましょう。

【食べごろ・保存】

パイナップルは樹上で熟したものを収穫しているので、追熟させる必要はありません。常温で保存しても甘味は増すことはなく、逆に傷みやすいので購入したら置いておかずに、すぐに食べましょう。酸味が強い場合は、しばらく置いておくことで酸味がやわらぐことがあります。

新聞紙などで包んで、冷蔵庫の野菜室に入れると2~3日保存できます。また、パイナップルはお尻の部分に甘味が集まっていますので、葉の部分を下に逆さの状態で保存すると、甘味が全体に行き渡るそうです。

【カットの方法】

一般的な切り方をご紹介します。

①   上の葉の部分とお尻の部分をカットします。

②   縦に1/8にカットします。

③   縦に置いて固い芯の部分を厚めに切り落とします。

④   皮と果肉の間にナイフを入れて切り、2cm位の幅にカットします。

その他、皮や実を飾り切り(フルーツカービング)をほどこして、飾ることもできます。スナックパインは、皮をむかずに皮ごと果肉をもぎとって食べます。

【食べ方】

パイナップルには、タンパク質分解酵素の「ブロメライン」が含まれているので、生のパイナップルをカットして生の肉類につけ込みすると、肉の風味がよく、肉が柔らかく仕上がります。肉食後に食べると消化を助けます。また生のパイナップルでは、ブロメラインがゼラチンを分解するのでゼリーは固まりません。ゼラチンゼリーの場合は、パイナップルに火を通して酵素の働きを止めるか、加熱処理をして作られる缶詰を使いましょう。ブロメラインは熱に弱く、60度で効果は消失します。パイナップルを食べるときに、舌がヒリヒリすることがありますが、未熟な果実には針状結晶のシュウ酸カルシウムが多く含まれている為に、舌がヒリヒリして口中が荒れることがありますので注意しましょう。

【栄養】

ビタミンCが多く、マンガン、食物繊維、ビタミンB1、クエン酸が含まれていて夏バテ解消や消化促進にも役立ちます。

「パインアップル(別名:パイナップル)生」可食部100g当たり

エネルギー53kcal、水分85.2g、たんぱく質0.6g、脂質0.1g、炭水化物13.7g、食物繊維総量1.2g、カリウム150mg、カルシウム11mg、マグネシウム14mg、リン9mg、鉄0.2mg、マンガン1.33mg、β-カロテン当量38μg、ビタミンK 1μg、ビタミンB1 0.09mg、葉酸12μg、ビタミンC35mg、食塩相当量0g。

(『日本食品標準成分表2015年版(七訂)』)

【料理】

南国風のパイナップルチャーハン、ナシゴレン、酢豚、八宝菜、ビーフシチューや豚肉の煮込みに入れたり、豚肉やハムのソテーに付け合わせにします。ステーキやバーベキューなどの肉料理などの下調理に使います。スイーツでは、ピューレにしてシャーベットやジュース、ムースなどに使います。焼き菓子などにも使われます。

簡単でジューシーな「パイナップルトースト」をご紹介します。パイナップルは生、または缶詰めを使ってもよいです。

◆材料(1人分)

食パン(6枚切り)・・・・・1枚

パイナップル(輪切り)・・・2枚

練乳・・・・・・・・・・大さじ2

バター・・・・・・・・・大さじ1

沖縄の海水塩青い海・・・・・少々

シナモンパウダー・・・・・・少々

◆作り方

①   食パンにバターを塗り、食べやすい大きさにカットしたパイナップルを乗せる。

②   練乳をかけて、トースターで焼く。

③   沖縄の海水塩青い海、シナモン各少々を振ってできあがり。

沖縄の夏といえばパイナップル、ぜひデザートや料理にいかがですか。

山城 尚子

<管理栄養士・ソルトコーディネーター・だしソムリエ認定講師>

 第1回「石垣島ピパーツレシピコンテスト」石垣市観光協会長賞、第27回新報音楽コンクール第2位(声楽)。
 沖縄の塩の美味しさと素晴らしさを伝えたいと、積極的に塩を紹介しています。塩は料理のまとめ役で、食材と塩の組み合わせが良いと、塩の量を少なくでき、美味しさがアップします。
 沖縄県民の健康を願い、美味しくキレイに痩せるダイエット料理や料理の基本となるだしを使った風味豊かな料理を提案しています。栄養と音楽と美容の三本柱で活動していきます。沖縄の心を料理で表現したいと心がけています。

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