「アセロラ」和名:バルバドスサクラ キントラノオ科ヒイラギトラノオ属

「アセロラ」和名:バルバドスサクラ キントラノオ科ヒイラギトラノオ属

category:料理のあれこれ

2019年10月08日

ビタミンCがレモンの34倍と豊富なアセロラの果実は、直径2cmくらいの大きさで、果皮が光沢のある深紅色でサクランボに似た果実です。別名バルバドスチェリーです。原産地は、西インド諸島、南アメリカ北部から中央アメリカと言われています。特徴は、果皮が薄く直ぐに傷むので生果の状態ではあまり出回りません。さわやかな甘酸っぱさです。旬は5~11月です。

【歴史】

原産地の先住民たちは、アセロラを「神の果物」と言って称え、健康を維持する為に食していたそうです。また、15世紀の大航海時代、長旅を経てアメリカ大陸にたどりついたスペイン人船乗りたちの間には、ビタミンC不足による壊血病が流行していました。アセロラを食べた船乗りは回復に向かいました。それから、船乗りたちが本国にアセロラを持ち帰ったことから、世界にアセロラが広がりました。

日本では1958年に沖縄県に導入されました。「沖縄熱帯果実の父」と呼ばれたヘンリー仲宗根氏がアセロラの8本の挿し木を持ち込み、名護農業試験場に植えたのが始まりと言われています。その後、根付くのが難しかったアセロラでしたが、1970年代に並里康文氏が研究し本格的な栽培を始めました。

【主な産地と収穫量】

世界最大の産地はブラジルです。国内での栽培は、沖縄県を中心に栽培されています。沖縄県の2015年の出荷量は約22.7トンです(農林水産省統計)。沖縄県内の主産地は、本部町、今帰仁村、糸満市です。

【アセロラの日】

5月12日は「アセロラの日」です。沖縄県本部町の町役場や商工会、観光協会、熱帯果樹研究会などで結成した「アセローラの日」制定委員会が1999年に制定しました。日付は、アセロラの初収穫の時期であることが由来となっているそうです。

【選び方】

果皮の色が鮮やかな赤色のもので、張りがあり、傷のないものを選びましょう。

【種類】

アセロラは、酸味が強い「酸味種」と、甘味が強い「甘味種」に分けられます。

(1) 酸味種は、「レーボルク」や「バーモント」があり酸味が強いです。主

に加工用として利用されます。ビタミンC含有量は甘味種の約2倍以上も含んでいます。

(2) 甘味種は次の3種があります。沖縄では甘味種が主に栽培されています。

①   「フロリダスウィート」・・・粒が大きくてみずみずしいです。

②   「マノアスウィート」・・・甘酸っぱいのが特徴です。

③   「ルビートロピカル」・・・酸味がおだやかなので生食にも向きます。

【保存】

生のアセロラは冷蔵保存しても2~3日で傷み始めます。熟したら直ぐに食べましょう。食べきれない分は水洗いし水気を拭き取ってから、すぐに冷凍保存にしましょう。

【栄養】

ビタミンCの含有量がフルーツの中で最も多く、風邪予防や美肌効果が期待

できます。ポリフェノールの一種「アントシアニン」や「ケルセチン」、βカロテン、葉酸も含まれています。ナトリウムの排泄をするカリウムも多く、高血圧や動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞の予防に期待ができます。

【アセロラ 酸味種 生 可食部100g当たりの成分】

エネルギー36kcal、水分89.9g、たんぱく質0.7g、脂質0.1g、炭水化物9.0g、食物繊維総量1.9g、カリウム130mg、カルシウム11mg、マグネシウム10mg、リン18mg、鉄0.5mg、亜鉛0.5mg、β-カロテン370μg、ビタミンB1 0.03mg、ビタミンB2 0.04mg、葉酸45μg、パントテン酸0.25mg、ビタミンC1700 mg

(『日本食品標準成分表2015年版(七訂)』)。

【アセロラ 甘味種 生 可食部100g当たりの成分】

エネルギー36kcal、水分89.9g、たんぱく質0.7g、脂質0.1g、炭水化物9.0g、食物繊維総量1.9g、カリウム130mg、カルシウム11mg、マグネシウム10mg、リン18mg、鉄0.5mg、亜鉛0.5mg、β-カロテン370μg、ビタミンB1 0.03 mg、ビタミンB2 0.04 mg、葉酸45μg、パントテン酸0.25mg、ビタミンC800 mg

(『日本食品標準成分表2015年版(七訂)』)。

【用途】

清涼飲料水やジュース、ジャム、ゼリー、シャーベット、ピューレ、お菓子、果実酒、果実酢、ドレッシングなどに加工されています。

果汁を使った「アセロラサワードリンク」の作り方をご紹介します。のどが渇いたときや、疲れ気味の時などに疲労回復に役立ちます。

◆材料:1人分

アセロラ果汁(希釈・加糖タイプ)・・・大さじ2

食酢・・・・・・・・・・ 小さじ1

レモン汁・・・・・・・・ 小さじ1

沖縄の海水塩青い海・・・・少々

炭酸水・・・・・・・・・・100ml

氷・・・・・・・・・・・・適量

ミント・・・・・・・・・・適宜

◆作り方

① コップにアセロラ果汁、食酢、レモン汁、沖縄の海水塩青い海を入れ、よく混ぜる。

② ①に氷を入れ、静かに炭酸水を注ぎミントを添える。

沖縄特産アセロラのビタミンCを美容や健康に役立てましょう。

 

山城 尚子

<管理栄養士・ソルトコーディネーター・だしソムリエ認定講師>

 第1回「石垣島ピパーツレシピコンテスト」石垣市観光協会長賞、第27回新報音楽コンクール第2位(声楽)。
 沖縄の塩の美味しさと素晴らしさを伝えたいと、積極的に塩を紹介しています。塩は料理のまとめ役で、食材と塩の組み合わせが良いと、塩の量を少なくでき、美味しさがアップします。
 沖縄県民の健康を願い、美味しくキレイに痩せるダイエット料理や料理の基本となるだしを使った風味豊かな料理を提案しています。栄養と音楽と美容の三本柱で活動していきます。沖縄の心を料理で表現したいと心がけています。

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