もずく

もずく

category:料理のあれこれ

2021年3月09日

もずく(水雲、海薀)は、日本各地で採れる海藻の一つの種類です。現在、もずくは、モズク科やナガマツモ科に属する海藻の総称として使われています。ぬめり成分のフコイダンやアルギン酸が含まれている健康的な食材です。酢の物や吸い物、天ぷらなどに利用されます。

【種類】

日本で食べられている主なもずくは、次の2つです。

①   糸もずく・・・学名は「もずく」です。ナガマツモ目モズク科モズク属の褐藻です。枝分かれのある糸状藻類です。ホンダワラなどの褐藻類に付着することから「藻付く」という名前が付いたとされています。能登半島や山陰沿岸に自生しています。太さは1mm程度です。古くから食用とされてきましたが、現在は環境の変化で激減しています。天然ものは高価です。非常に細いもずくの表面に強いぬめりがあり、口当たりがなめらかなのが特徴です。旬は4~6月です。

 ②   太もずく・・・学名は「おきなわもずく」です。ナガマツモ目ナガマツモ科オキナワモズク属です。藻に付着するのではなく、南西諸島の海底の石に直接付着する海藻です。太さは2mm程度です。太いもずくの中にぬめりがあり、コリッとした歯ごたえがあるのが特徴です。また、糸もずくが成長して太もずくになることはなく、全く違う種類の海藻です。沖縄では「スヌイ」と呼ばれています。現在、スーパーなどに並ぶもずくのほとんどが、養殖の「おきなわもずく」です。養殖もずくの旬は4~6月、天然もずくの旬は4~7月です。

 【生産】

主産地は沖縄県です。平成30年(2018年)におけるもずくの養殖量の都道府県ランキングでは、沖縄県がトップで21,868トン、シェアでは99.2%となっています。(農林水産省「海面漁業生産統計調査」より)

 【もずくの日】

沖縄県もずく養殖業振興協議会では、もずくの生産量が一番多く、旬の時期にあたる毎年4月の第3日曜日を「もずくの日」と制定しています。

【選び方】

次のポイントでもずくを選びましょう。

・色が濃くて、粘液の部分に濁りがないもの。

・ぬめりが強いもの。

【保存】

生のもずくは傷むのが早いので、冷蔵庫で保管し早めに食べましょう。また冷凍保存もできますので、小分けにして保存するとすぐに使えます。

【食べ方】

酢の物、味噌汁、吸い物、スープ、雑炊、天ぷら、炒め物、ちぢみ等です。

【栄養】

もずくは、低カロリーですのでダイエットに向く食品です。フコイダンとミネラルを含みます。食物繊維の一種でぬめり成分でもあるフコイダンは、コレステロールを低下させる作用があると言われ、糖尿病や高脂質症の方にも効果が期待できます。抗酸化力が強くガン予防効果があるばかりか、胃潰瘍を発症させるヘリコバクターピロリ菌を除去する作用や、胃潰瘍を修復する作用もあるそうです。

また、食物繊維のアルギン酸も含まれており、腸内環境を整えたり、コレステロール値を下げたり、高血圧や動脈硬化、胆石などの生活習慣病を予防する効果も期待されます。

さらに、もずくには美容効果があります。もずくに含まれているミネラルは肌の保湿効果やつやを保ち、シワの予防効果が期待できます。もずくと酢を一緒に摂ることで、美容効果が倍増すると言われています。酢を摂取すると代謝が活発になり、脂肪や糖分が燃焼しやすくなりますので、もずくと酢を合わせて食べるとダブル効果が得られます。

先に述べた2種類のもずくの成分をあげてみました。

①   「もずく 塩蔵 塩抜き 100g当たりの成分」

エネルギー4kcal、水分97.7g、たんぱく質0.2g、脂質0.1g、炭水化物1.4g、食物繊維総量1.4g、ナトリウム90mg、カリウム2mg、カルシウム22mg、マグネシウム12mg、リン2mg、鉄0.7mg、亜鉛0.3mg、銅0.01mg、マンガン0.03mg、ヨウ素未測定、β-カロテン当量180μg、ビタミンK14μg、ビタミンB2 0.01mg、ナイアシン当量0.1mg、葉酸 2μg、ビオチン未測定、食塩相当量0.2g。

②   「おきなわもずく 塩蔵 塩抜き 100g当たりの成分」

エネルギー6kcal、水分96.7g、たんぱく質0.3g、脂質0.2g、炭水化物2.0g、食物繊維総量2.0g、ナトリウム240mg、カリウム7mg、カルシウム22mg、マグネシウム21mg、リン2mg、鉄0.2mg、亜鉛Tr(微量)、銅0.01mg、マンガン0.01mg、ヨウ素140μg、β-カロテン当量220μg、ビタミンK18μg、ビタミンB2 0.09mg、ナイアシン当量0.1mg、葉酸 2μg、ビオチン0.4μg、食塩相当量0.6g。

(『日本食品標準成分表2015年版(七訂)』)

【注意点】

もずくにはヨウ素が含まれていますので、甲状腺に異常のある方は食べ過ぎに注意しましょう。食べ過ぎると甲状腺の働きが低下する場合があります。1日に食べるもずくの量は、100g以下を目安にしましょう。

【料理】

「もずくのみそ汁」の作り方を紹介します。

◆材料(2人分)

生もずく・・・・・・・・・40g

豆腐・・・・・・・・・・・30g

ねぎ・・・・・・・・・・・1本

かつおだし・・・・・・・・300ml

味噌・・・・・・・・・・・大さじ1

沖縄の海水塩青い海・・・・少々

◆作り方

①  もずくは、さっと洗って水気を切る。豆腐は1cmの角切りにする。ねぎは小口切りにする。

②  鍋にかつおだしを入れて温め、もずく、豆腐を加えてひと煮立ちしたら味噌、沖縄の海水塩青い海を入れ、火を止めてねぎを加える。

もずくを日々の食卓に取り入れ、健康と美容に役立てましょう!

山城 尚子

<管理栄養士・ソルトコーディネーター・だしソムリエ認定講師>

 第1回「石垣島ピパーツレシピコンテスト」石垣市観光協会長賞、第27回新報音楽コンクール第2位(声楽)。
 沖縄の塩の美味しさと素晴らしさを伝えたいと、積極的に塩を紹介しています。塩は料理のまとめ役で、食材と塩の組み合わせが良いと、塩の量を少なくでき、美味しさがアップします。
 沖縄県民の健康を願い、美味しくキレイに痩せるダイエット料理や料理の基本となるだしを使った風味豊かな料理を提案しています。栄養と音楽と美容の三本柱で活動していきます。沖縄の心を料理で表現したいと心がけています。

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