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【初心者でも挑戦できる】自家製梅干しの作り方・レシピ(健康・美容効果も)
2024.06.01
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【初心者でも挑戦できる】自家製梅干しの作り方・レシピ(健康・美容効果も)
6月6日は「梅の日」です。温暖な地域では5月中旬ごろから梅の収穫が行われ、出荷の最盛期は6月ごろと言われています。地域や年にもよりますが、店頭に並ぶのは5月下旬〜6月下旬ごろです。
「梅干しは健康に良いと聞くから、これから食べ始めてみようかな」
「でも無添加の梅干しって価格が高いから購入をためらう…」
「手作りしたいけど初心者には難しいんじゃない?」
そんな心配をされている方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、梅干しを手作りしてみたい方へ、初心者でも失敗しにくいポイントをまじえて美味しい梅干しの作り方を紹介していきます。
梅干しの作り方・レシピ
梅干し作りはいくつかの工程をへて完成します。
ここでは、初心者でも失敗しにくいように、梅干し作りについて以下4つをご説明します。
- 大まかな流れ
- 梅干しの作り方
- 失敗しにくいポイント
- 梅干し作りに合う塩ってどんな塩?
それでは1つずつ見ていきましょう。
梅干しの作りの大まかな流れ
梅干し作りは、大きく3つの工程に分けることができます。
①塩漬け(梅の塩漬けを作る)
↓ (約2週間)
②土用干し
↓ (3~5日)
③本漬け(赤紫蘇を加える)
↓ (2~3ヶ月)
完成!
さらに詳しくみていきましょう。
梅干しの作り方
【材料】
・梅干し用の梅(黄熟したもの) 1kg
・粗塩(シママースまたは沖縄の海水塩 青い海) 200g
・もみじそ 300g
(梅2Kgで作る場合は、もみじそ500g)
【塩漬け】
① 容器は熱湯消毒し、よく乾かします。
② 梅をサッと水洗いして、ザルにあげて水気をよく拭きとります。
◆POINT◆
水に長く浸けると、黒くなったり、傷みの原因になります。
③ 梅と塩を交互に入れて、最上段に塩がくるようにします。
④ 押し器をして、梅と同量の重しをのせ、容器の口をひもでしばります。水(梅酢)があがり、2週間で漬けあがります。
【土用干し】
梅雨が明けた7月下旬の晴天続きのころ、すだれかザルに梅を広げて3〜5日干します。
夜天気が良い日はそのまま夜干しします。(梅酢はとっておきます。)
◆POINT◆
雨には当たらないように十分注意してください。もし雨に当たってしまったら、できるだけ早く清潔な布巾で水分を拭き取り、焼酎を霧吹きで吹きつけます。
梅酢に戻して2日ほど置いてから、再び土用干しします。
梅は時々裏返して、まんべんなく日が当たるようにしてやります。
①土用干しした梅をシソと共に漬け込みます。サンドイッチ状に梅・シソの順に一番上にシソがくるように入れます。
②梅酢はひたひたになるほど入れ、軽く重石をして冷暗所で保管します。2〜3ヶ月で自然に着色します。
◆POINT◆
梅やシソが梅酢から出ているとカビが発生することがあります。
※梅干しの作り方には土用干し前にシソを入れ、梅とシソをいっしょに干す方法もありますが、今回の方法では、土用干し後にシソを入れます。この方が、1年以上たってからもシソがもろくならず、長く美味しく食べることができます。
別リンク:さらに画像で分かりやすく解説(自家製梅干しの作り方)
失敗しにくいポイント
初心者でも失敗しにくい、3つのポイントをご紹介します。
①黄色く熟した完熟梅を選ぶ
青くて未熟な青梅は、漬けると皮や実がかたくなってしまいます。また、梅酢が上がりにくく失敗の原因になるため、梅干し作りには向きません。
②傷んだ梅は除く
梅がもったいない…と思われるかもしませんが、傷んだ部分からカビが生えてしまいます。傷んでいる梅は処分しましょう。
③塩分は20%にする
一般的に梅干しは、塩分濃度20%以上あれば防腐効果が高まるためカビが生えにくく、失敗を防ぐことができます。
梅干しづくりに合う塩ってどんな塩?
実は梅干し作りに使う塩はどんな種類でもよいというわけではありません。梅干し作りに合う塩を使って美味しく安全に食べましょう。
梅干し作りには「粗塩(あらじお)」がおすすめ
粗塩は粒子が粗くしっとりとしており、梅に塩が絡みやすいという特徴があります。
このため梅酢が早くあがり、カビが生えにくくなります。
一方、粒子が小さい塩の場合は、塩漬けの際に保存瓶の下に溜まってしまうため梅干し作りには向きません。
また、粗塩に含まれるにがり成分は梅干しの皮を柔らかくしてくれる効果もあるそうですよ。
梅干しは色んな料理に大活躍!
お弁当やおにぎりの具として定番の梅干しですが、せっかく沢山作ったのであれば様々な料理に活用してみましょう!今回は梅干しを使った美味しいレシピを2つご紹介します。
①ほんのり甘い梅ジュース
暑い夏の水分補給にぴったり。やさしい甘味がうれしい梅ジュース。
②梅のお吸物
梅の味にほっこり。お出汁に梅干しを入れるだけのかんたんメニューです。
梅干しを食べるメリット5選
梅干しは日本人の食生活に深く根付いている食べものであり、昔からその健康効果は広く知られています。近年の研究では健康はもちろんのこと、美容にも役立つとされています。
ここでは「知っていそうで意外に知らない?」梅干しを食べるメリットとして以下5つを紹介します。
- 疲労回復効果
- 整腸効果
- 骨の健康
- ダイエット効果
- 美容効果
それでは1つずつ見ていきましょう。
メリット① 疲労回復効果
梅にはクエン酸が含まれており、疲労物質である乳酸を分解して新陳代謝をサポートする働きがあると言われています。
またクエン酸がもつ抗酸化作用により、元気な細胞を維持することができ、老廃物の排出がスムーズに行われ、疲労物質が溜まりにくくなります。
さらに、クエン酸の「キレート作用」により、体に必要なミネラル類が効率良く吸収され、疲労回復効果が期待できます。
メリット② 整腸作用
梅に含まれる様々な成分により便秘解消に効果的とされています。
例えば、クエン酸やカテキン酸には悪玉菌の増殖を抑える働きがあり、腸内環境が整うため、腸を活発に働かせる効果が期待できます。
さらに梅干しには植物性乳酸菌が含まれているため、腸の活動を活発にする善玉菌のエサとなり、善玉菌を増やす働きがあります。
メリット③ 骨の健康
クエン酸は骨の健康にも効果があります。
クエン酸はカルシウムの吸収率を高める作用がある有機物の一種のため、カルシウムの豊富な食べ物と一緒に梅干しを食べるのがおすすめです。
メリット④ ダイエット効果
梅干しに含まれるバニリンは、脂肪細胞の肥大や増加を防ぐとされています。
また、熱を加えることで生成されるムメフラールは、脂肪の蓄積を抑制し、脂肪燃焼を促進するのだとか。
これらの成分が組み合わさることで、梅干しはダイエット効果があるとされています。
メリット⑤ 美容効果
梅干しには「3,4-DHBA」という抗酸化成分が含まれています。この成分は酸化ストレスから肌を保護し、女性ホルモンの分泌を促進、肌を健康に保ちます。
さらに、梅干しにはビタミンEも含まれており、血行を促進させて血管や肌・細胞の老化を防止してくれる働きがあるため、美容効果があると言われています。
梅干しの食べ過ぎには気をつけよう
このように様々な健康・美容効果のある梅干しですが、いくら体に良いとはいえ、食べ過ぎには注意が必要です。
一般的に、梅干し1個(可食部20g)には「3.6g」の塩分が含まれています。
厚生労働省による1日の食塩摂取量の目標値は「男性が7.5g未満、女性が6.5g未満」であることから、梅干しは「1日1個」を目安に食べましょう。
ただし、人それぞれの状況によって塩分の摂取量は変わってくるでしょう。特に医療機関からの指導等によって塩分制限を行っている方は、かかりつけ医師に相談の上で適切な量を食べましょう。
まとめ
今回は、初心者でも挑戦できる、失敗しにくい梅干しの作り方やポイントやおすすめのレシピや梅干しを食べるメリットを紹介しました。
せっかく作った梅干しなら、毎日の食事に意識して取り入れたいですね。
今回のポイントを意識しながら、ぜひ美味しい梅干しを作ってみましょう。